「まだ若いから、引退なんて先の話だ。」多くのアスリートが、どこかでそう思っています。でもデータを見ると、その感覚は危険なほどズレています。アスリートのキャリアは、世の中の“当たり前の働き方”よりもはるかに早く終わってしまうことが多いからです。この記事では、各競技の平均引退年齢と、その裏にある現実を整理しながら、「じゃあ、自分はいつ何を準備すればいいのか」 までを一緒に考えていきます。1. アスリートのキャリアは思っているより短い。平均引退年齢とセカンドキャリアの話競技にもよりますが、「思っているより早い」のが現実です。代表的な競技の“平均引退年齢”の目安は、おおよそこんなイメージです。技術より体力依存度が高い競技(比較的早い)新体操:20歳前後ボクシング:23歳前後フィギュアスケート:24歳前後水泳:25歳前後ラグビー・サッカー:26歳前後体操・柔道:28歳前後体力と経験のバランスが必要な競技野球:20代後半~30歳前後バスケットボール・バレーボール:30歳前後卓球・フェンシング・バドミントン:30歳前後比較的長く続けられる競技テニス:30代半ば競馬(騎手):40歳前後ボートレース:50歳前後もちろん、これは“平均”です。40代まで現役を続ける選手もいれば、10代・20代前半で第一線を退く選手もいます。ただ一つ言えるのは、「30代半ばまでバリバリ現役」が当たり前ではないということです。2. 「26歳で引退」は何を意味しているのかたとえば、Jリーガーの平均引退年齢は26歳と言われています。これは、一般的な“大卒1~2年目”とほぼ同じ年齢です。多くの社会人が「さあ、ここからキャリアを積んでいこう」と思っているタイミングで、アスリートは、すでに一度キャリアの終わりを迎えている可能性が高い、ということです。・同級生:ようやく仕事に慣れてきた頃・あなた:第一線を離れることを現実的に考え始める頃このギャップは、あとになればなるほど重くのしかかってきます。3. 引退後の人生は「現役より長い」のが普通オリンピアンの平均引退年齢は、約30歳と言われています。仮に「30歳で引退して、65歳まで働く」とすると、引退後の時間は35年 あります。もしあなたが今、20代前半~半ばだとしたら――これまでの競技人生:10~15年これからの第二のキャリア:20~40年これからのほうが圧倒的に長いのです。「いつか考えればいい」と先送りしている間にも、時間は進んでいきます。そして、キャリアをゼロから作るには、「時間」も「体力」も「気力」も必要です。4. それでも、今は“引退なんて考えたくない”あなたへここまで読んで、こう思った人もいるはずです。「とはいえ、今は競技に集中したい」「引退を意識すると、目の前のプレーに影響しそう」その感覚は、よく分かります。私たちアスレチカのスタッフも、元アスリートとして同じ気持ちを経験してきました。大事なのは、「今すぐ競技を諦めること」でも「保険をかけること」でもありません。自分にはどんな強みがあるのか競技で身につけた力は、社会でどう活かせるのか興味が持てそうな分野はどこかこういったことを、少しずつ“頭の片隅に置いておくこと”からで大丈夫です。5. アスリートが現役中からできる「小さな準備」① 自分の言葉で、自分のストーリーを話せるようにするなぜその競技を選んだのかどんな挫折を乗り越えてきたのかそこから何を学んだのかこれはそのまま、あなたの“ビジネスプロフィール”になります。SNSやインタビュー、ブログなど、アウトプットの場を持つことは、セカンドキャリアにとって大きな武器になります。② 競技以外の人とも話してみる他競技のアスリート一般企業で働く同世代OB・OGの先輩「どんな仕事をしているのか」「どんな1日を過ごしているのか」シンプルな質問からで構いません。世界が少し広がるだけで、引退後の選択肢が具体的にイメージできるようになります。③ 1つでいいので、「競技以外のスキル」を持っておくPCスキル(資料作成・データ入力など)発信スキル(文章、動画編集など)指導・コーチングスキルいきなり資格を取る必要はありません。「これ、ちょっと面白そうだな」と思えるものを一つ、現役中からゆっくり伸ばしておくだけで、引退後の安心感は大きく変わります。6. それでも一人で考えるのは難しいからデータを知れば知るほど、こう感じる人もいると思います。「やばいのは分かった。でも、何から始めればいいか分からない」「そもそも、自分に何ができるのか全然イメージが湧かない」その「モヤモヤ」こそが、アスレチカが一番向き合いたいテーマです。一般社団法人 日本スポーツキャリア協会(アスレチカ)は、現役アスリート・元アスリートに特化して、セカンドキャリアに関する情報発信(このオウンドメディア)1on1キャリア面談企業とのマッチングキャリアを学ぶオンライン/オフラインプログラムなどを行っています。「引退後のことなんて、まだ何も考えていない」「自分の強みが分からない」そんな状態からで大丈夫です。むしろ、考え始めるのが早ければ早いほど、選べる未来は増えます。7. アスレチカからの提案もし今この記事を読んで、少しでも心がざわついたなら――それは、自分の将来にちゃんと向き合おうとしている証拠です。その感覚を、見て見ぬふりにしないでほしい。選手として全力でプレーしてきたあなたに、引退後も「自分らしく生きる選択肢」があることを知ってほしい。アスレチカでは、現役・元アスリート向けに無料のキャリア相談セカンドキャリアに役立つオンライン講座先輩アスリートのインタビュー記事などを随時公開しています。「自分の引退は、何歳になりそうか」「そのとき、どんな自分でありたいか」一度、静かに考えてみてください。そしてもしよければ、その答えを一緒に探すパートナーとして、アスレチカをうまく使ってもらえたらうれしいです。●アスレチカオフィシャルサイトhttps://athletica.j-sc.org/●アスレチカアカデミーhttps://athletica.j-sc.org/academytop●LINE公式アカウントhttps://line.me/R/ti/p/%40856phjdb●公式instagramhttps://www.instagram.com/athletica_jsc/●公式Twitterhttps://twitter.com/athletica_jsc